技術開発 Technology
ダイトクでは早くから開発の大切さに着目し、新しい技術開発に挑んでいます。
将来的にはメーカーに資源を提供できる、そんな積極的なリサイクル技術の研究開発に果敢に取り組み続けます。
特許取得
複合材料の分別回収システム及び分別回収方法
廃LCDからのインジウム金属回収
本特許は廃棄物同士を安全に反応させて、有用な希少金属資源を安価に回収する技術です。
当社と東北大学の共同研究により、2008年8月20日に発表、2009年4月17日に「希少金属の回収方法」として特許取得いたしました。
その後以下の特許も取得しています。
・特許取得日:2013年10月25日
有用な希少金属資源をより効率よく回収する為に、東北大学との共同研究を進め、「希少金属の製造方法」として特許を取得いたしました。
・特許取得日:2014年1月10日及び2015年3月20日
希少金属資源の回収方法の多様化を図る為、「希少金属の製造方法」として新たに特許を取得いたしました。
・特許取得日:2015年2月12日
プラスト材に燃焼が容易な植物系材料を用いた「酸化インジウム系化合物を含むプラスト処理物の濃縮方法」について特許を取得しています。
2In2O3+3Si→4In+3SiO2
反応によって得られた
In(インジウム)
- 廃液晶パネルから塩酸等の薬品で抽出した酸化インジウム(In2O3)と廃シリコンウエハ等の珪素(Si)をボールミル粉砕機で処理し、メカノケミカル反応により還元されたインジウムの粉末ができます。
- 1で得られた粉末から副生成物を取り除くため、純水を入れて再びボールミル粉砕処理をして、濾過・乾燥後に高性能非鉄金属分離装置により高純度インジウム微粉末を捕集することができます。
- メカノケミカルとは
メカノケミカルとは、一般的に加えた機械的エネルギー。例えば、せん断、圧縮、衝撃、粉砕、曲げ、延伸などによって固体物質表面が物理化学的変化をきたし、その周辺に存在する気体、液体物質に化学的変化をもたらすか、或いはそれらと固体物質表面との化学的変化を直接誘起し、又は促進するなどして化学的状態に影響を及ぼす現象として知られます。
- 粉砕原理について
- ポット容器に粉砕ボール&原料を投入してギャラクシーミルに搭載します。
- 公転盤を回転させると共に、ベルト連動された自転ポット側も回転します。
- 公転中にポット容器を強制的に自転させることにより強力なGが発生し連続的に大きな衝撃力が発生します。
- ポット容器&ボール&原料はそれらのエネルギーを複合的に受けて原料を粉砕反応させていきます。